旅と本と独り言

趣味の旅行、素敵な風景。そして、片手には本。独り言と共にお届けします。

父の教えと「ふたたびの虹」

 

先日読んだ本

 

柴田よしき「ふたたびの虹」

f:id:chamiromance19830730:20171015190708j:plain

ふたたびの虹 (祥伝社文庫)

ふたたびの虹 (祥伝社文庫)

 

 

ゆっくりしたテンポ感で進んでいく感覚。

 

いろんな人間模様。

包んでくれる女将。

その女将が抱えている過去。

 

 

読み終えたとき、

永六輔さんの「生きているということは」の詩が

心の中に思い出されました。

 

 

 

「生きているということは」永六輔

 

生きているということは

誰かに借りをつくること

生きていくということは

その借りを返してゆくこと

誰かに借りたら誰かに返そう

誰かにそうして貰ったように

誰かにそうしてあげよう

 

生きていくということは

誰かと手をつなぐこと

つないだ手のぬくもりを

忘れないでいること

めぐり逢い愛しあいやがて別れの日

その時に悔やまないように

今日を明日を生きよう

 

人は一人では生きてゆけない

誰も一人では歩いてゆけない

 

 

幼い頃から何かあるたびに父親から聞かされていたこの詩。

人と人とのつながり。

そして人のぬくもり。

父親の教えは私の中に確実に継がれているようです。

そして、そんな気持ちにさせてくれるこの本は

私のお気に入りの一冊になりました。